先輩×後輩
「さくら、もうご飯できたって」
「え、もう?」
ちょうどタイミングよく、優子が部屋に戻ってきた。
さっき優子が言いに行ったからご飯はまだだと思ってたのに。
「さくらが来てるの知って、さくらの分ももう夕飯作ってたみたい」
…さすが、優子のお母さん。
なんか、あたし常連みたいで、少し恥ずかしいんだけど。
夜ご飯を食べ終えて、あたしはリビングで優子と食後のティータイム。
優子のお母さんは紅茶が大好きで、いろんな種類の紅茶を持ってるんだ。
紅茶の入れ方も本格的で、優子も紅茶には詳しいの。
ほんと、お嬢様って感じだよね。
「ねえ、1年記念日どこ行くか決めたの?」
「まだだよー。どこがいいかな?」