先輩×後輩
家にはもう何回も遊びに来てて、優子も結構仲よしなんだって。
いいなぁ。
あたしも仲よくなれるかな?
なんて考えていたら、左側から何やら視線を感じた。
「さくら」
優子とキッチンで話していると、俊くんがカウンターのところからじっとこっちを見ていた。
な、なんだろう…?
「あたし…何かついてる?」
耐え切れずそう聞くと、俊くんはため息をついて言った。
「…そうじゃねぇけど」
じゃあなんでずっとこっち見てるのよぉ!
気になるじゃない!
「え?ちょ、なに?」
気づいたら優子はキッチンにはいなくて、あたしと俊くんの2人だけ。
俊くんはカウンターからキッチンのほうに回ってきて、あたしを後ろから抱きしめた。