先輩×後輩


家にはもう何回も遊びに来てて、優子も結構仲よしなんだって。


いいなぁ。


あたしも仲よくなれるかな?


なんて考えていたら、左側から何やら視線を感じた。



「さくら」



優子とキッチンで話していると、俊くんがカウンターのところからじっとこっちを見ていた。


な、なんだろう…?



「あたし…何かついてる?」



耐え切れずそう聞くと、俊くんはため息をついて言った。



「…そうじゃねぇけど」



じゃあなんでずっとこっち見てるのよぉ!


気になるじゃない!



「え?ちょ、なに?」



気づいたら優子はキッチンにはいなくて、あたしと俊くんの2人だけ。


俊くんはカウンターからキッチンのほうに回ってきて、あたしを後ろから抱きしめた。

< 73 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop