SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
俺は和香さんの部屋のアドレスを訊いた。



和香さんが帰った後、アドレスの書いたメモを見つめぼんやりと考え込んだ。




「昨日といい今日といい、副社長…何かありましたね」




「あ、まあな」




秘書である小早川に話さなくては早退は出来ない。





「…麻友が出て行って…今、和香さんの部屋に居るらしい」





プロジェクトも暗礁に乗り上げるかもしれないのに。

俺は仕事よりも妻の麻友のコトばかりを考えている。




「後は俺が何とかします…」



「ありがとう…小早川」




俺はメモを握り締めて椅子から腰を上げた。


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