SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
「…あの…」



「…7時に起こせと言ったのに…全く使えないな…お前…」



氷水のような言葉を浴びせられた。
寝坊した私が悪いんだ…仕方がない。





「ゴメンなさい…蓮人さん」



「…寝癖に目ヤニ…何とかしろ…」



「ゴメンなさい…」



私ははねた髪の毛を抑え、瞳の目ヤニを指で拭う。


「そこに座れ…」



「はい」


蓮人さんはネクタイを結びながら、私に命令する。



救急ケースを取り出し、私の包帯を外し始めた。


「本当にゴメンなさい…明日は必ず…」



「いいよ…お前のコトは当てにしない…自分で起きる」



蓮人さんが私を信用して、頼りにしてくれたのに…私は自身でその信頼を損ねてしまった。
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