みつばちとはちみつ
×× ニナ ××


マサ兄が 来てくれた…
それだけで 満足してしまう。


でも、それじゃ だめだ!
ちゃんと 聞きたい事、聞かなきゃ。


そう思っても 言葉が 出てこない…


「ニナ、ごめんな・・」


最初に 口を開いたのは マサ兄だった。
いきなり なんで 謝るの?
謝られると、底知れぬ不安に 潰れそう
になる…


「なんで 謝るの?」


ようやく それだけを 言葉にする。


「いきなり 来て・・今から 二次会
だっただろ?」

「なんだ・・いいよ。どうせ行かない
つもりだったし。

「そか、ごめん・・昨日も・ごめん。
も〜、俺 何してんだか・・昨日の俺、
どうかしてた・・後悔してる。
本当、バカだった・・忘れたいよ。」


どういう事?…後悔って…


でも、ヒロ君達に報告…あ、責任とってって事…やっぱり 昨日の事はその時だけの…


「・・クルマ、とめて」

「え?」

「もう、いいよ。わかったから・・
昨日の事は、忘れていいから。私も 忘れる。責任とか、いらない・・とめて。降りるから・・」

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