みつばちとはちみつ


「だいたい 見たよな。くう、どう?」


昼ご飯を食べながら 店内マップを見る。


「私、この店の アウターか、こっちの
アウターか 迷う。両方 買おうかな・・
靴はここの!ヒロは?」

「俺、この店。お前、こっちの方が
かわいかった。こっちだけにしな。」


かわいかったって…じゃあ、決まりだ。今までは 文句は言っても かわいいとは 言ってくれなかった。うれしい。

あ、また…もう!


「ヒロ、この店のは?ここも かっこ
よかったよ?」

「あ〜、迷ってた。今日、予算がな・・
しゃあない。ATMで おろすか。どっか
あったっけ?あ、ここだ。お前は?」

「私、応援団のご褒美に おこずかい
お父さんから もらった〜!」

「ずるっ!じゃあ ここで待っといて。
俺、ぱっと 行ってくる。」

「いってら〜」


なかなか ヒロをドキドキさせられない…私 ばっかり ドキドキして…
どうしたら いいのかな?


「彼女、1人〜?」

…どう見たら 1人に見えるんだ?
確かに 今は 1人だけど、グラスが
2個 あるのに…


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