御主人様のお申し付け通りに
「…永田…あんたのワガママで幸せにしてよ。…永田とならイエスだよ」

「いいの?」

私は涙をこぼしながら、永田の手を握る。

「永田のためなら、私…自分を犠牲にしてもいいよ?…その代わり、ずっと隣りで笑っていてくれなきゃ、やだよ?」

「そんなのもちろんだ」

「変化は少しずつ噛みしめながらいい…」

「分かってる」

「永田の愛で、私を永田の好きなように変えていってよ…」

「…そうする」

「何たって私は、永田様に拾われたペットだもん。しっかり首輪して調教してくれなきゃ。ほかりっぱなしはやだよ?」

私は、そう言って永田を押し倒した。

ゴロンとお仕置き部屋の床で、横になる。

「そう言えば、ペットだなんて言ったなぁ。でも、今じゃ俺の大切な宝物だよ」

そう言ってくれた口唇を見つめながら、

「宝物にしてくれて、ありがと」

「愛してる、トシコ」

「愛してる、永田」

そのままお互い吸い寄せられるように、キスをした。

永田は真面目だ。

真面目で、優しい。

いつだって、真っ直ぐ私を見つめてくれる。

「永田の何一つ隠さない姿が、私は好き…」

永田の腕の中で、私は呟く。

「永田のいつも堂々としてる姿が、私は好き…。だんだん分かってきたの…。永田の私怒ってる時の顔が好き…。命令してる時の声も好き…。優しく抱き締めくれた時の、永田の体温が心地よくて好き…」

気が付いたら…あなたの全てを…好きになっていた。

だから、私…。

「永田のために生きていく…永田のために…」

そう、誓うよ。

私の御主人様。

愛してる、永田。

この日、この時から。

私の人生をあなたに、託すと心に決めました。

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