犬系な彼の飼い主はじめました!?
「にしてもよかった~…まさか人が心配してる時に恋実らせてるとは思わなかったけどね」
「本当それ。てかあんたらちょっとは加減しなさいよ!?」
「明うるさい」
真言くんが不満げにズボンに手を突っ込む。
…片方の手は私と繋いで離さない。
「つーかさ、こういう時って普通2人にするもんだと思うんだけど」
「…え」
それは恥ずかしくない!?
「えって何!?憂樹!?」
「ごめんごめん、だって…心臓もたないよ、二人じゃ」
「………それはそうかも」
真言くんと目線が合って笑ってしまう。
「桜田さん、こいつら二人にしよっか。気付いたら殺意持ちそう」
「そうだね。後ろから飛びげりしたくなってきた」
二人は堤防を下がっていってしまう。
「……」
「……」
どうしよう、本当に二人になってしまった。