犬系な彼の飼い主はじめました!?
「…憂樹、良いにおいするね」
「え?そう、かな」
「うん。これ多分シャンプーかなんかだよ」
今は確か、カモミールの香りだっけ。
「そっか。真言くんは香水?」
「え?」
「え、香水つけてないの?」
真言くんは困ったように首を傾げた。
え、こんなシャツにまでシャンプーの香りはしないはず…
「…柔軟剤?」
真言くんの発言にお互い吹き出す。
「俺らアホすぎでしょ」
「柔軟剤に良い香りとか褒められてないね」
ひとしきり笑った後に、真言くんは少し眉を潜めた。
「………かわい」
そう呟いたと同時なレベルで
頬に真言くんの唇の感触が落ちた