犬系な彼の飼い主はじめました!?
その日の帰り、真言くんが誘ってくれて
一緒に帰ることになった。
「今日もおわったー!」
真言くんは伸びをする。
「お疲れ様」
「いやいや、俺は何もやってないから。頑張ってんのは憂樹の方」
「私は全然、頑張るとかそんな…」
真言くんは私の頭の上に手を乗せると、
「そんなことあるっしょ」
優しく言う反面、髪をくしゃっとしてくる。
「ちょ、まっ真言く…」
「ははっすっげーぼさぼさ」
軽く直した後、私の手を取った。
真言くんっていっつも楽しそうだなあ。
目が合って、少し緊張する。