犬系な彼の飼い主はじめました!?
な、な、何これ…
なんでこんなことになって…
「憂樹」
「は、は、はい」
早馬くんは、ふっと笑って「敬語になってる」
と言ったあと
「ごめんな」
「早馬くん、そんな謝らないで大丈夫だよ?本当に」
「違う、俺…俺…」
何かをいいかけて止めた。
「このこと、内緒にしとこっか…んなこと俺、できないかもだけどさ」
「早馬くんがそれでいいな、ら…!?」
自分の頬に何か柔らかいものが当たった。
『憂樹、待ってる』
?
何を?と聞く前に、なぜか少しだけ嬉しそうな顔をこちらに向けて
彼は保健室をでていってしまった。