犬系な彼の飼い主はじめました!?
「あれ?奈田さんでしたっけ」
「え?あ、えっと…」
「何々、この子と友達?」
あ、この人って早馬くんに教科書借りてた…
「真言と仲良くね」
にっこり笑って去っていく。
何か、
自分の中の劣等感が一気に吹き出して。
「…」
唇を噛んで教室に戻る。
ラブコメ。、か。
「早馬くんって本当にかっこいいなぁ」
私のこと全部肯定してくれた。
「早馬くんはいい人だからか」
新崎くんの言葉に笑みを浮かべてしまう。
でも、忘れてた。
私は目立っちゃいけない。
好きな人だって作れない。
………………早馬くんに伝えなきゃ。
早馬くんの優しさに、ちゃんと感謝をして。
それで謝らないと。