きみと繰り返す、あの夏の世界

【Ⅷ】知っている、今



プール掃除の翌日。

若干、筋肉痛に悩まされてはいるけど、生徒会室の光景はいつもと変わらない。


黙っていれば最強イケメンの会長は、私と水樹先輩が作った議案書のチェックをしている。

三重野先輩は文化祭実行委員との連携について考えいている最中らしい。

赤名君と藍君は、会計の仕事がひと段落ついてるのか、のんびりと会話しているようだ。

そして、私と水樹先輩は……


「学園名はこのあたりにしますか?」

「うん。いいかもね」


パソコンを画面を見ながら、文化祭ポスターのレイアウトに取り掛かっていた。

ポスターのイラストは4月のうちに募集をかけていて、夏休み前にはすでには決定している。

そのイラストの雰囲気に合わせ、学園の名前や開催日の情報等をどこに入れるか、私たちでレイアウトを考えるのだ。


「あ、でも色は変えた方がいいかな」


……こんなやり取り、あった気がする。


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