君だけを見つめて君だけを…
もう…………

あんなに苦しくて痛くて…どうにかなりそうな心の痛みは味わいたくない…

たっくんの時もいたかったけど、それは現場を見ていないからこんなに苦しくなかったの…それに

アノときは…桃李がいてくれたから…

わたし、桃李に甘えていたね…』

『そんな…甘えてたのは俺だよ…』

めいは頭を左右に振った…

『めい…俺が近くにいたらおまえ苦しいか!?』

『…わからない…』

『じゃぁそれが分かるまで近くにいたらダメか?』

『わかんない…わたしわかんないよ…
だって今だって桃李が好きだから…
だけど怖いんだ…もう、アノ思いだけはしたくないから…』
って俺をみた

めいが苦しいかして
『桃李…キスマーク…』
すっと立ち上がり

走り出した…めい



俺は一瞬何が起こったか理解できなかったけど、首もとに手をやりとり…

あぁ…

六花さんの…


マジで最悪…


大切な女傷つけて…


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