雲のような
一人くらい知り合いがいればな…
今日は入学式日和と言っていいほどの晴天だった
正面玄関の前に大きく咲いた桜の間から太陽の光が溢れている
回りの人達は友達と笑っているのに、無表情でぽつんと一人で突っ立っている自分が恥ずかしくて心細かった。でもなんとか流れに沿って自分のクラスにたどり着くことができた
教室の中はたくさん笑顔で溢れていた。
黒板に書かれた席につくと私の前に座っていた見慣れた女の子がいた
香歩ちゃんだ…幼稚園が一緒で一番仲が良かった… ここで話しかけなかったからずっと一人かも知れない。
 
「あのっ!酒井香歩ちゃんだよね?」
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