BLACK EMPRESS

はじめに

ここは、謎のカルト組織「神無月」。昭和3年から創設されたオカルトな魔法使い達が勢揃いの団体だ。800万人が会員であり、芸能人やタレントも多く輩出している。そのためネットでは話題になっている一方、メディア界ではタブーされていた。
勧誘方法は様々で、夜中に人を強引に拉致して強制的に採用したり、芸能界のスカウトと偽りながらその組織に入らされたりなどの方法がある。また、親御さんが組織に入っていた事を理由に子供を入らされるケースも少なくない。

異世界はオバケ屋敷よりも現実的なホラー界と言っても良いだろう。葬儀で見たような仏花がたくさん咲いていたり、死を肯定するような歌も歌われている。しかしその一方で、ハロウィンのような明るく楽しいオバケ達や地域もある。

そして、誰がどの階級に入るのかは組織の審判達が適当に採用している。
階級のナンバーワンは「総長」。女性しか採用されないため「女帝」とも呼ばれている。戦闘軍と共に鬼と戦い、異世界の国民達に向けて演説を行う事や指示を出すだけでなく、死や自分自身の人間性と隣り合わせでいなければいけないのだ。

そして、昭和30年の春。新しい総長になる女性がいるー。