淋しいお月様
この部屋に、静哉を招き入れたことがない。

本当の自分を晒すのが嫌だったからだ。

ご飯も作らない。掃除もしない。

そんな本当の自分を、見せたら嫌われるんじゃないかって。

だから、静哉の方から”星羅の部屋へ行きたい”と予約が入らない限りは、多少の面倒は放っておくことにしていた。

つくづく、一人暮らしが苦手だなと思う。

家計簿なんてつけてないし、もらってきたレシートはすぐさまゴミ箱だし。

読み終わった雑誌も捨てずにとっておくし。

淋しがりやだし。

つくづく、生活力ゼロ。

自分でもそう思う。
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