お姉ちゃんの憂鬱

5分後、無事にメグと合流できたあたしは、メグと二人でコンビニにいた。



残念ながら集合場所にはまどかと直くんの姿がなかった。

あの二人なら放っておいても勝手にくるだろう。



コンビニでお菓子を買い込み、さぁちゃんの家への道のりを戻った。





「部屋はきれいになったのか?」


「まぁ、あたしのお片付けスキルの高さを見せつけたよね」


「部屋、ひどかった?」


「…なぜか部屋にサンダルが転がってたよ」


「マジか。オレの部屋も香奈子に片付けてもらうかな」


「えー、やだよ。メグがなんか等価交換してくれるなら考えるけど」


「オレの部屋の漫画読み放題」


「おおぅ思ってたより魅力的な交換条件だな。ハガレンある?」


「あるに決まってんだろ。うちの蔵書数なめんなよ」


「うっわ超行きたい。」


「…お前、お手軽だな」


「…そんな目で見ないでくださいよ」



なんで自分から提案しておいて、そんな可哀想な子を見るような目で見るんだよメグのばか。




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