お姉ちゃんの憂鬱

□衝突事故


それからもテスト勉強の手を緩めることなく迎えた期末テスト。

毎回苦戦を強いられる嫌いな理系教科もなんとか順調に解き進めることができた。
これはメグ様のおかげである。



「メグ様、何かお礼の品を献上したいのですが。」

「あ?んなの別にいらねーよ。オレも勉強になったしな。」

「どうしようメグ様がイケメンすぎてつらい。」



期末テストの全過程を終了した帰り道にメグ様にそう申し出ると、なんとも簡単にあしらわれてしまった。

なんてイイ奴なんだメグ様は!



「吉岡先輩、ちょっと勉強ができるからって調子に乗らないでくださいね。俺だって学年が一緒ならかなちゃんに勉強を教えるくらい…!」


体育館が使えないと言うことで自主練となった誠も一緒に帰路についているわけだが、なんともひどい言い分である。

馬鹿犬に教わることなんて一つも無いわ。

馬鹿犬って馬、鹿、犬で動物オンパレードだな…



「ペットって頭悪いんじゃなかったの?」

「それは愛の力でなんとかします。」

「ラブパワーですか。」

「直江くん、すっごい頭悪そうだよそれ。」

「というか、そんな変な力で頭良くなるんだったら苦労しないわ。」


うちの高校は2つか3つテストを受けた後、特に授業もなく帰れるため、ほとんどの生徒は午後の自由な時間を勉強で疲れ切った体を癒す時間にあてる。

それはあたしたちも変わりなく、今日はこれからお昼を食べてカラオケに直行だ。
発案者はもちろん直くんである。




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