お姉ちゃんの憂鬱

その後、ご飯を食べて部屋に引っ込むと、遥香と誠がついてきた。



「遥香、空気読めよー」

「オレがいる間は姉ちゃんに手出しはさせない」

「遥香は本当に可愛いなぁ」



こんな可愛い姉思いな弟をもててお姉ちゃん冥利につきますよ。



「姉ちゃん、オレは弟だから姉ちゃんの心配するのはあたりまえなんだよ。本当は誠のこと本当に本当に嫌だけど、姉ちゃんが誠のこと好きならオレもあきらめる。納得はできないけど認めるよ。だけど、もし誠が姉ちゃんのこと泣かすようなことがあればオレに言ってね。オレが思いっきり殴ってあげるから。誠は姉ちゃんのこと好きならもうふらふらすんなよ。もしそんなことしたら姉ちゃんが泣かなくても殴るからな。わかったか」



部屋に入るなりそう一気にまくしたてた遥香。

あたし、愛されてんなぁ。


とりあえず、認めてもらえたってことでいいんだろうか。



「わかってるよ。大丈夫、泣かすことなんて絶対しないから。わかったから遥香は自分の部屋に戻ろうなー」


「それは断る。いちゃつくならオレがいないところでしやがれ。それが嫌なら帰れ」


「…かなちゃーん。この弟なんとかなんないんすかねー」


「あたしは全面的に遥香が大好きだからなんとかする気はない」




だってこんなに可愛い弟、なんともする必要がないじゃない。



「ということだから、誠は即刻帰りたまえ」




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