お姉ちゃんの憂鬱
「じゃあ、部屋に荷物置いたらエレベーターの前で集合しましょう。お姉ちゃんと村さんはどうするんですか?」
「あたしは探検なんて興味ナーシ」
「じゃ、あたしもさぁちゃんと部屋にいるよ。夜ご飯の時間には戻ってきなよ?」
「わかりました。では探検の成果は夜ごはんの時にお話ししましょう」
「うん、楽しみにしてる。メグ、10分前行動でよろしくね」
「おう。じゃ、またあとでな」
どこか機嫌の良さそうなメグにすべてを託そう。
困ったら連絡も取れるし、特に心配はしていない。
一つ上げるとしたら他のお客さんに迷惑をかけるかもしれないと言うことだが、常識人のメグがいればストッパーになってくれるだろう。
まどかとさぁちゃんと部屋に行き、3つあるベットに各々荷物を置くと、まどかはウキウキと探検に出発してしまった。
そんなに楽しみだったのか。
部屋には残されたさぁちゃんとあたしの二人きり。
「さぁちゃん、さっき具合悪そうだったけど大丈夫?乗り物苦手だった?」
「な、気づいてたの…?」
「んー、バスに乗った後から静かになったなーって思ってた。だから探検行かないで部屋に残ったんじゃないの?」
話しかけられれば何にもなさそうに気丈に振る舞っていたから、他の人たちはたぶん気づいてないと思うけど、少し顔色も良くないと思っていた。
「それは、そうなんだけど…」
「まだ気持ち悪い?吐いてスッキリしちゃえば?」
「いや、外の空気吸って落ち着いたから今はもう大丈夫」
「それならいいけど。早く声かけてあげなくてごめんね。自分じゃ言いずらいもんね、そういうのって」