Love their
かなりの長い時間ずっとお互いに沈黙だった。




いつも里子が使っていたマグに注いだコーヒーも飲み干してしまった。





「あのさ、あんたに言わなきゃならないことある…」

里子がようやく重い口を開いた。




ついにきた…。



その言葉に思わず身構えてしまった。





レイは黙ったままコクンと頷いた。







「私、あんたにずっと隠してた…」




「………」




「あんたに言わなきゃって…ずっと思ってた」



「うん…」



「でも…っ……」


里子が言葉に詰まる。





里子の言おうとすること…



「でも?……何?」





静寂なこの部屋に里子の唾を飲む音がした。



逆にレイは妙な口の乾きを感じてマグの底にうっすら残るコーヒーを飲んだ。







「私、…サトル君のことがずっと好きだった………」




「え………?」







里子の口から出たのは意外な本音だった。



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