Love their
エピローグ
「う〜ん美味しい!!ここの皮って最高よね〜」



「ってか、レイお前、皮ばっか食ってっとデブるぞ〜」



カフェを出て行きつけの焼き鳥屋で炭火の煙に包まれながらビールを煽った。



「は〜?大丈夫だよ〜ってかサトルも食べなよっ」



レイが食べかけの串をサトルの取り皿に置いた。



「うっわ〜いらね〜…俺だから嫌いだって言ってんじゃん…」



「何でも食べなさいよっ」


「じゃ、レイ、ズリ食えよ」



「あ〜それ無理。焼きガムみたいじゃん…」


「ガムって何だよ…分かってね〜な…」



互いに見合わせて思わず吹き出しそうになってしまった。




いつものように仕事帰りの夕飯。




こうして笑い合うことが多くなった…かな。





私たちの付き合いは恋人と呼べないかもしれない。



だけど、一緒にいることに前みたいに疑問なんて感じることがなくなった。




楽しかったらいいかな…。



恋人とか、付き合うとか…形に填めた考えにとらわれ過ぎたあの頃とは違う。




好きとか、愛してるとか…サトルをそんな目線で見なくなった。


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