【完】それでも、あたしは君が好き。





家に入り、元気のない声で帰りを知らせると、
奥のリビングからドタドタと音を立てて、
元気な声で出迎えてくれたのは



中学1年生の妹、彩音(あやね)。



「あれ?お姉ちゃんどうしたの?
何かあったの?」




悪気もなく、あたしの心配をしてくれる彩音。



でも今のあたしは、答えられず、
無言で2階にある自室へと入った。



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