【完】それでも、あたしは君が好き。




「あ、返さないで寝ちゃった…
でも……返しちゃうと…」



あたしは文字を打とうとした指を止めた。



このまま、比呂に返信しちゃうと、
あたしの気持ちに
整理がつかなくなっちゃいそう…だよね。



そう考えたから。



「…返さないで置こう…」



あたしは時間を見るだけにして、
ケータイの電源を切った。



まだまだ、莉生ちゃんとの
待ち合わせには時間があったけど、
支度した。





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