Kissから始めよう
怖いのだ。


目の前にいる、大切な人がいなくなってしまうんじゃないか。


そんな思いが過る。



「どうした、和佳奈。」


立ち上がり近寄る彼は、いつもと同じ表情で。

柔らかな香水とタバコの香りがした。


「いえ…何でもないです、朝食作りますね…」


ベッドから抜け出し、脱ぎ散らかしたパジャマを羽織ると立ち上がる。

ふわりと背後から抱きしめられた。


< 201 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop