Kissから始めよう
「珍しいな。」


いきなり声をかけられて、飛び上がるほどに驚く。


「瀬戸さん。」


営業課の瀬戸課長だった。
隣には若い女の子が一緒だ。


「藤ヶ瀬って滅多に参加しないだろ?どういった風の吹き回し?」


笑いながら言ってる時点でこの人はからかうつもりなんだとわかる。


「好きでここに居るわけじゃありません。」


それだけ言って、梶課長に帰る旨を伝えようと立ち上がった。



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