恋はしょうがない。~職員室であなたと~



「賀川先生とは、学年部も一緒だし、分掌も特活(特別活動)で一緒だよね?」


気を遣っているのか、古庄から気さくな感じで話しかけてくる。


「俺は地理で賀川先生は世界史だから、教科も地歴科で同じだし。お互い協力し合って、頑張ろうね。」


と、夏の青空のように爽やかすぎる笑顔を、真琴へと向けてくれる。
心なしか、その白い歯がキラッと光ったように感じられた。

真琴も釣られて、少しひきつった作り笑いをした。


まだ着任して間もなく、気心が知れていない状態では、どんな話をしていいかも分からず、かなり気を遣う。


それに、古庄のこの爽やかさと全身から醸し出されるエネルギーのようなものは、真琴には強烈過ぎた。


毎日、この人と関わらなければならないとは……、

考えただけでも真琴は疲れてしまいそうだった。




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