斜め前のキミ




今日もお決まりのように教室は暑い。



そんな日、真優は髪をアップにして登校して来た。



うそだろ?これってヤバくね!?



真優のうなじと横顔がたまらなく女を感じさせる。



思春期真っ盛りの俺にはちょっと、いや、かなり刺激が強いな。



振り返った真優と目が合った。



「おはよ、輝」



「おっす」



「…なんかついてる?」



「いや…。髪、可愛いじゃん」



こんな言葉が精一杯だ。



「…ありがと」



はにかんで顔を赤くする真優。



あぁ……。その顔、余計にヤベー。

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