それでも私は『   』ます。

 会場の大きな扉が開かれると眩いばかりの光が漏れだしてくる

 ダイヤがリアンをエスコートしてゆっくりと歩いていく

 周りの者は2人を見るなりわぁっと声が上がる

「リアン様はあいかわらずお美しい。」

「あれがダイヤ様?」

「麗しい…」

男女問わず2人を見た者たちは頬を染める

「ねぇ、ダイヤ暑くない?」

「暑くないけど、どうかした。」

「みんな少し暑そうにみえるわ、特にあの辺の方たち。」

 会場の隅にかたまっているから暑いのかしら?

 窓を開けさせるべきかな

「リアン、大丈夫だと思うよ。ここには冷たい飲み物もあるしね。」

 あの辺ってスカイアの貴族の家の息子たちだろ

 まさかの無自覚?

 
「お父様。今、参りました。」

「父上、ただいま参りました。」

「おぉ、リアン!良く似合っているよさすが私の娘だ。」

「リアン、本当にかわいいわ。さすが私の娘ね。」

「おぉ、結構似合ってるな。いいじゃないか。」

「ダイヤ、かっこいいわよ。さすが私の息子ね。」

「ありがとう。お父様、お母様。」

「ありがとう。父上、母上。」


< 24 / 36 >

この作品をシェア

pagetop