間違い恋愛

本性

「…えと…」

「お前何様だ?」

「ひっ…女王…様?」

ボケをかませばもしかしたら笑って…

「…殺すぞ…」

「じゃあ何すればいいんですかっ…」

「………」

「ほらっ、そうやって黙るから私が大変な目にあうんですよ!」

「あぁっ?」

「ふんっ…もうびびらない!」

一回怒らせてしまったから、なだめても無駄だろう…。

ここは開き直って言いたいことを言…

「うぐっ…」

「来い。」

腕をひっぱられる。

「ちょっ…どこいくんですかっ…!」

「あれに一人で乗ってこい。」

裕也君がゆびさすもの。

それは日本一怖いというジエットコースターだった。

「いいですよ?」

実は絶叫マシンは大好きだ。

「ちっ……」

マシンを満喫してテカテカの顔で帰ってきた私を見て、裕也君は舌打ちをした。

「もう無駄ですから。楽しみましょーよ!」

「やだ。次はあれ。」

それは…… お化け屋敷……


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