その手に触れた恋
ありがと
私は頭が真っ白だった・・・。

見知らぬ男の手が自分のお尻を撫でていて・・

その恐怖から今度は私の手をとって

こうして、今、見知らぬ男と人混みをかき分けて逃げている。

親友のみうともはぐれちゃったな。私・・・。

男はこのクラブの常連なのかな?店の中をよく知ってるみたい。

「もう、大丈夫だからね。」

「ハイ・・・ありがとうございます。」

「君・・・見ない子だね。初めて?」

「・・・ハイ」

「変なヤツいたら教えて。気をつけなよ。特に週末は。」

そう言いながら、男は私の頭をポンとたたく。

ほんのごあいさつ程度のつもり?で・・。

私は怖さと安堵感で腰が抜けそうだった。

「座んなよ」

「ハイ」

カウンターのイスに座ると

彼がカクテルを持ってきてくれた。


「どう?飲める?お酒?」

「・・・少しだけ・・・」

クラブの中は熱気で暑い。

私はジュースのようにそのカクテルを1杯を飲み干すと

気分がスカ―っとした。

と、同時に、

今までの緊張が取れたのか・・・

酔いが回る。

「イケナイ・・・イケナイ・・・」

酔うとおしゃべりになる性格だった。

私は

その男のことが無性に知りたくなっていうの?

遠慮もなく肩をポンポンと叩きながら

男に話しかけていた。

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