キス魔な彼氏が嫌なんですけど
「…心なんてとっくに開いてるよ」
あたしは小声で付け足すように言った。
時々、あたしのペースを考えてくれれば、ミズキについていくつもりだよ。
「マドカ、好き…」
「あたしも、ミズキのこと大好きだよ」
ほら、こうやってあたしが欲しい言葉をくれるんだもん。
ついていくしか、ないじゃん。
このままずっと、ミズキのそばにいれたらいいなあ。
「俺んち、来る?」
“恥ずかしいこと言うな、バカ”って言おうとしたけどあたしは言葉を飲み込んだ。
ミズキの家に言っても、やることなんて…一つだし。
でもね、たまには素直になってみようかなって。
「うん、行きたいっ」
─END─