ヤクザは嫌い、です。




「優斗?お風呂上がったから勉強教え…」



!!!


「あ、朱莉!?」


ったく…何でお前はいつも俺の余裕がない時に…!!



「…?なんでそんな驚いてるの…。あ、ていうか…電話中だった?ごめん。」




「あ、…いや、別に…あ!おい!拓也?切るぞ?」



『はいはーい…全く…薄情なやつだなぁ…。おい、今度朱莉ちゃんに会わせろよ。』



「はぁ?!何でだよ!切るぞ!」



ブツッ



俺は半ば強引に電話を切った。




「…よかったの?」


それを見ていた朱莉は訳がわからないといった表情で言った。




…まぁ、いいんじゃねえか?












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