武士 × JK = "時空恋愛"
「このかんざし、お前に似合いそうだな。」
「わぁ..すごく綺麗な色ですね!」
「試しにつけてみてやる。」
「あっ...すみません..!」
軽く結った私の髪に
黄色い小振りのかんざしを付けてくれる
その手つきはどこか慣れていて...
「よし、こんな感じか。」
「あの~...すごい慣れてるんですね..?」
遊郭の女の人に付けたりとかして
こんなに慣れてるのかな..なんて事を思い
私は少し嫉妬してしまった
「俺には姉貴がいるんだ。着付けの際に
帯を締めてくれだの、髪飾り付けてくれだの
毎回俺にやらせるんだ、あの困った姉貴は。」
「そうだったんですか...!」
「なんだ、妬いてるのか?」
「いっ..いえっ..!そんなことは...!」
お姉さんがいるなんて初めて聞いたなぁ..。