恋音
姫はあたしのことを『親友』って思ってくれてる。

もちろんあたしも親友って思ってる。

でも…姫は親友にも教えられない秘密がある。

あたしは先輩へのこの思いが、これからの自分と姫を苦しめることになるなんて…。


気づきもしなかった。


気づきたくも…なかった――――――。



でも、すぐに入学式が始まる。

考える暇もない。
< 11 / 167 >

この作品をシェア

pagetop