君恋 ~あの夏の記憶~




「ただいまぁー」



リビングに行くと、お母さんがご飯を作ってるのが目に入った。




「あっ、お母さん。書いて欲しいものあるんだけどいいかな⁈」



「いいけど…随分楽しそうね」



「うん、まねっ!それじゃ、これよろしく」




あたしが貰ったばかりの入部届をお母さんに渡すとお母さんはすごく驚いていた。




まぁあの日から1度もバスケの話をしなかったあたしが急にバスケ部の入部届を持って帰ってきたらフツー驚くよね。




「結奈、これ…。」



「うん。あたしね、男バスのマネやんの。先輩もインハイ連れてってくれるってっ‼︎」



「そう、頑張るのよ。」




ふふ…。


あたりまえだよ、お母さん。




今までにあたしがバスケで手を抜いたことあった⁇




やるからには絶対に最後までやり抜くからね‼︎





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