嘘つきラブレター
「俺もずっと、小春のことが好きだったんだ。」
…あぁ、本当に嘘みたい。
この嘘みたいな状況は、本物なの?
「小春、俺の彼女になってください。」
ーーこれはきっと、本物だよ。
「…うん!喜んで!」
泰秀がゆっくりと私の身体を引き離しながら、私を照れたように見つめている。
泰秀が私のことを好きだと言ってくれた。
泰秀と私は付き合うことになった。
今日はエイプリルフール。
嘘をつく日に、嘘のような出来事が起こってる。