青い残光【完】













開幕を迎えた春。







開幕からしばらくは、決して悪くなかった。
1部リーグと2部リーグの違いを選手は肌で感じ、やりづらさが目に見えていたけれど…なんとか戦っていた。






彼もスタメンで出場し、常にピッチを誰よりも走りまわっていた。

その姿は献身的で、わたしをいつも勇気付けてくれた。










1部リーグが、1ヶ月の中断期間を迎える6月……。
その中断期間を迎える少し前の初夏に、チームは翳りを見せた。









チームは緩やかに失速した。
だんだんと勝てない試合が増え、負け越していった。



中断期間を前に、チームは降格圏をさまよっていた。

このまま浮上出来なければ、来年は2部リーグに戻ってしまう。








危機感を感じるサポーターもいたけれど、まだシーズン序盤だからと構えるサポーターもいた。




中断期間に入れば、補強も出来るようになるし…という甘い算段でいた。










中断期間は、日本代表チームの試合などを行う時期で1部リーグのリーグ戦は中断となる。
(2部リーグなどは通常通り行われる。)






この時期にチームはキャンプを行ったりしながら練習を行う。
そして、期限付きのレンタル移籍が出来るようになるのもこの時期から。







チームは、突然驚きの補強を発表した。











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