青い残光【完】
今だにちゃんと話せたことがないものの、一週間梅さんを見ていて気付いたことがある。
同級生の先輩と一緒にいても、大声を出したり、よくしゃべるタイプではないように見える。
落ち着いていて、物静か。
もしかしたら、人見知りする面があれば…わたしが見ている範囲が彼の全てではないかもしれないけれど…。
間近で見つめた彼は、とてもストイックだった。
とても負けず嫌いでいつも一生懸命で、自分に厳しい。
自分が納得がいかない時はニコリともしない。
ただ、同じものを他人に強要しない強さを持っていた。
だからなのか、率先してリーダーシップを発揮するようなタイプではないらしい。
そんな風に彼を見つめても、わたしは特に冷めることはなかった。
逆に……嫌いじゃない。
ただ、そういうタイプの人と会話を弾ませられるか自信はないけれど…。
今は仕方ないにしても……なんか焦るなぁ……。
早く会話がしたい。
出来るだけ仲良くなりたい。
そして…出来ることなら、この思いを伝えたいし…
わたしのことを、好きになってほしい……
あの頃のわたしにとって、その思いだけが原動力だった。