仕事しなさい!
驚く私は、ほとんど彼のものになる覚悟を決めていた。
だから、ものすごく拍子抜け。
須賀くんは荒い息を整えるように深呼吸すると言った。


『これ以上は、ブレーキが効かなくなりそうだから』


そうだ、私たちは彼氏彼女ごっこをしているに過ぎない。
本番までしては、私は年下のモテ男くんに夢中になってしまうし、彼は私を切れなくなる。

わかってる。
だから、やめて正解だった。

寂しさを感じたものの、その後も帰るまで、彼は私を抱き締め、優しく髪を撫でてくれた。
次のデートはどこに行こうかなんて話をしながら。

その時の幸福感が身体から抜けていかない。

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