仕事しなさい!
バカにされていた。
賭けの対象にされていた。

私を嘲った男たちのことより、
その中に須賀くんがいたことがショックだった。

私に近付いた理由が『確かめる係』だったから。


『罰ゲームだ、あのブスに告白してこいよー』


中学生あたりがやりそうな、悪辣ないたずらが浮かぶ。
想像したじゃない。
ありそうなことだって。


それが事実だからって、今更、ショック受けてどうすんのよ。


自宅のアパート。二階に上がる外階段の前に人影を見つけ、私はぎくりと立ち止まる。

逃げ出そうと思った時には、彼が私を見つけていた。
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