仕事しなさい!
「安斉、ちょっといい?」


顔を出したのは企画営業の同期、原くんだった。
あの賭けのメンバーだ……。


緊張感をはらんで、4階の自販機スペースで向かい合う。
広報課の人間に見られたくないとは思ったけれど、ちょうど会議中らしく、自販機スペースは私たちだけだ。


「本当にごめん、安斉」


原くんが頭を下げた。


「くだらないことしたと思ってる。同期なのに、俺、最低だな。本当にごめん」


「もういいよ。気にしてないし」


半分、嘘をつく私。
気にはしてるけど、怒ったって仕方ない。


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