仕事しなさい!
どれほど、会場が喧騒に満ちていても、耳には須賀くんの声が聞こえ続けている。
私自身が選びとって聞いているのだ。

もう、限界。


「すみません、私酔っちゃったみたいなので、風に当たってきます」


遠慮がちに笑ってみせると、オジサマたちは口々に心配の声をあげる。
私はオジサマたちも、心配げな西村くんも振りきって、一人居酒屋の外に出た。




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