仕事しなさい!
今日もたっぷり踊って、大人のサークル活動終了。


「お好み焼き行きましょっかー!」


着替えながらユウちゃんが言う。
このダンスチームで最年長は私なので、お伺いをたててくれてるのだ。

大好きな後輩たち。

社内で一番地味で目立たない私を、イケてる先輩として扱ってくれる可愛いやつら!


「あれー?安斉さんですよね?」


不意に背後からかけられた声に私は凍りついた。
聞き覚えのある男性の声。

私が振り向かずに知らん顔していると、その人物は私の正面に回り込んできた。


「やっぱり、安斉さんだ!」


そこにいたのは会社の後輩、須賀渡(すがわたる) だった……。
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