仕事しなさい!
須賀くんはあっさり言う。
なんだ、わかってくれたんだ。
そうだよね、須賀くんだって私に時間合わせるの大変だったに違いない。


「その代わり、土日のどっちかはデートしましょう」


「ええ!?」


「OKしないなら、手ぇ離さない。あと、社内で色々言いふらしちゃう」


須賀くんはイヒヒとアニメの悪役みたいに笑った。
私は頭にきて、右手首をぶんぶん振ったが、須賀くんの左手は離れない。
むしろ、彼を面白がらせるだけだった。

やっぱ、こいつ最低最悪!
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