仕事しなさい!
大水槽に目を奪われ、クラゲやマンボウに夢中になる須賀くん。
隣にいると、私も自然と同じ目線になるから不思議。
いつしか、私も子どもみたいな気持ちで魚やカエル、アザラシなんかに夢中になっていた。


「こういうとこ来たの、学生の時以来」


私が呟くと須賀くんが言った。


「そうなんですか?それは絶対損してる。動物園や遊園地も行ってないクチでしょう?」


「テーマパークはショーのダンスを見に何度か行ったけど、そのくらい」


「じゃあ、これから俺とあちこち行きましょうね。連れてってあげる」


須賀くんがにっと笑う。
その顔はやんちゃだけど、大人の男の安心感があった。

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