仕事しなさい!
「それにね、俺だって探してるんです。真面目に真剣に結婚を意識して付き合える女性を。
倫子さんを大事にすることで、自他ともに認めるタラシ男の俺も、勉強になってると思うんですよ」


なるほどね。
そっか、彼もそんなことを考える年になったのか。
今年、27歳になるんだもんね。


「そんなわけで、お互いもう少し勉強しましょうよ」


須賀くんはペンギン型の肉まんを食べてへらっと笑った。


「すっごい不本意だけどね」


私は仏頂面で答える。


「前から思ってたんだけど、倫子さん、俺に対してずーっと素ですよね。同じ課にいた時は、もっと優しかったし、気遣いトークしてたと思うんだけど」

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