Melty Kiss
Melty Kiss





授業を終えて放課後。

おやつを兼ねた女子会は、大抵ファストフード店で行われる。


シェイクとポテトを傍らに、恋話するのがお決まりだ。


テーブルの真ん中を陣取るポテトを突っつきながら、あたしは赤裸々な恋愛トークに耳を傾けていた。



「杏樹はどうなの~?彼氏と!」


「…へ?」



急に話題があたしに振られて、ポテトをくわえながらきょとん顔を皆に向ける。



「そういえば、杏樹って恋話入って来ないよねぇ?」


「杏樹の彼氏って、年上じゃなかったっけ?」


「うっそまじで!?何歳!?何してる人!?」


「25のサラリーマン…」



マシンガントークの勢いに圧倒されながらも、答えるあたし。



「ひゃーっ年の差恋愛ってやつ!?」


「いーな~…本当にあるんだね、そういうの!」


「年上の彼氏ってことはさ~、甘々でラブラブ?」


「いや~…どうだろ、浩ちゃんそういうの苦手みたいだし…」



大好きな恋人を頭に浮かべながら、呟く。



「浩ちゃんだって!」



呼び名をピックアップして、騒ぎ始める友達。



「え、呼び名気になる?」


「いーよ"浩ちゃん"!年下彼女っぽい!」



うーん。

よく分かんないけど…


喜んでるからいっか。



あたしはシェイクのストローをくわえる。



浩ちゃんに会いたくなってきたな。

今日、夜約束してるけど。


早く会いたいな。

あとで電話してみようかな…




 
< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop