アノルマーレ


*****


「ねぇ、シロ。早く家帰ろうねー」

自分しかいない暗い道を歩く。腕に抱えている猫、シロが可愛すぎて仕方ない。



ちなみにシロと名付けたのは毛が白いから。そんな単純な理由。



「…楽しい事ないかなー」



つまらない。



刺激のない生活なんて退屈なだけだよ。



数年ぶりに戻ってきたのに何このつまらなさって感じ。


昔のほうが楽しかったよ。


彼は何か落ち着いてるみたいだし、あいつらもいない。



はぁ、と小さくため息をついた時、



「そこの僕ー、ため息着いたから幸せ減っちゃったねぇー」



なんて声が聞こえてきた。



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